ピアノコードを完全マスター!【読み方・覚え方・種類を解説】

こちらの記事では、コードを学ぶ上で大切な以下のことについて解説していきます!

  • メジャーコードとマイナーコードの違い
  • コードの仕組み
  • コードの種類

練習問題もついていますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

また、こちらの動画でもコードについても解説しています!

コードとは?

コード(chord)とは2つ以上の音の重なりのことで、日本語では「和音」といいます。

くま先生

皆さんがよく知っているようなポップスソングも、コードとメロディーの組み合わせで作られているよ!

コードを読んでみよう!

では実際にコードを読んでいきましょう!

くま先生

まずは3つの音で構成されているコードネームを学ぼう!

まずはドレミを英語音名で読む!

まずは、「ドレミファソラシド」を英語音名でよみます。

ドレミを読むことが難しい方は、次へ進む前にこちらの記事をご覧ください。
楽譜の読み方を1から解説!【ト音記号・ヘ音記号・音符の種類・休符など】

ハ長調音階

英語音名の読み方は、アルファベットの読み方と同じです。

くま先生

シャープやフラットがつく場合は、それぞれのアルファベットにシャープを付ければOKだよ!【例:ファ♯→F♯】

音を2つずつ重ねる

先ほどの音階の音の上に、音を2つずつ重ねます。

ハ長調のコード

そうすると、7つの種類のコード(和音)ができましたね!
これらのコードには、「C」や「Am」などの名前がついていて、このようなコードの名前を「コードネーム」といいます。

 コードネームの考え方

コードネームの考え方は、根音(ルート)が大切となっています。
根音とは、その名の通り「コードの根っことなるような音」のような意味で、コード(和音)の一番下にある音をいいます。

コードネームつき音階

「C」はドの音から構成されているので、「C」のコードとなります。
「Dm」はレの音から構成されているので、「D」が「m」の前についているのです。
(この「m」については、後ほど説明します。)

ポイント

このようにどんなコードも、根音(ルート)が重要です。コードネームの一番左のアルファベットが根音(ルート)になります。例えば「DM7」といったコードも、「D」の音が根音(ルート)になります。

各音の名称

ルート(根音)の他にも、コードの各音には名称があります。
「C」を例にみてみましょう。
各音の名称

ルートから数えて3番目を3rd、5番目を5thといいます。

コードの仕組みを考えよう!

コードの読み方が分かったところで、実際のコードの仕組みについて考えてみましょう!
コードには、主に以下の種類があり、それぞれの響きに特徴があります。

  • メジャー(major)
  • マイナー(minor)
  • オーグメント
  • ディミニッシュ

ではそれぞれのコードの仕組みを分解していきましょう!

ここからは、音程の知識があるとより理解が深まります。
音程って何?と思われた方は、まずはこちらの記事をご覧ください。
音程の意味・読み方・種類まとめ【初心者向け音楽理論入門講座】

音程の幅が鍵となってくるよ!

メジャー(major)

メジャーコード(Major Chord)とは、ざっくりと説明すると「C」のように明るい響きがする和音のことです。(三つの音で構成さるトライアドコードの場合)
C、D、F、Gなどのメジャーコードは、長3度の音程の上に、短3度が重なってます。

Cのコード

Cのコード

Cメジャーコードと読みますが、メジャーは省略して「C」と記載されます。

C(メジャーコード)を聴いてみよう!

明るい響きがしますね!

また、三和音のメジャーコードは、日本語では「長三和音」と言います。

マイナー(minor)

マイナーコード(minor chord)とは、ざっくりと説明すると暗く切ない響きがするコード(和音)のことです。
短3度の音程の上に長3度が重なっています。(三和音の場合)

マイナーコードの場合、アルファベットの右隣に「minor」の頭文字である「m」をつけます。
Cmの場合は、「C」の隣に「m」をつけ、「Cm」(読み方:Cマイナー)と示します。

Cmのコード

Cm(マイナーコード)を聴いてみよう!

また、三和音のマイナーコードは、日本語では「短三和音」と言います。

ポイント

このように、メジャーコードとマイナーコードでは響きに違いがあります。 コードはこの二つ以外にも様々な種類があり、それぞれ響きに特徴があります。 コードに様々な響きの特徴があることで、楽曲が切なく聴こえたり、楽しい感じに聴こえたりするのです!

オーグメント

オーグメント(augment)は、5thが半音上がり、音程の幅が下から長三度+長三度となります。
日本語ですと、オーグメントのトライアドは「増三和音」といいます。

オーグメント

Caugの場合は、Cの右隣に「aug」がついています。
読み方は、Cオーグメントといいます。
C+5(Cメジャープラスファイブ)とも表します。

マイナーマイナスファイブ

マイナーマイナスファイブは、3rdと5thが半音下がり、音程の幅が下から短3度+短3度となってます。
日本語では、「減三和音」といいます。

マイナーマイナスファイブ

「Cm-5」の場合、「Cマイナーマイナスファイブ」と読みます。

「Cm♭5 」(読み方:Cマイナーフラットファイブ)とも表します。

ポイント

このように、コードの仕組みには法則があります。この法則を覚えてしまえば、全部のコードの各音を覚える必要はありません。また、音程の幅で覚えるよりも、耳で覚えてしまう方がやりやすい方もいらっしゃいます。ご自身に合うコードの覚えかたを探してみましょう!

練習問題!

くま先生

基礎的なところがわかったところで、実際にコードを読んでみよう!!

問1 Dmを弾いてみよう!

Dm

根音(ルート)は「D」の音になりますね!
マイナーコードなので、Dの上に音程が短3度+長3度になるように音を積み上げたものが「Dm」になります!
暗い響きがしますね!

問2 Aを弾いてみよう!

A

根音(ルート)は「A」の音になりますね!
その上に音程が長3度+短3度になるように音を積み上げたものが「A」になります!
明るい響きがしますね!

問3 Bmを弾いてみよう!

Bm

根音(ルート)は「B」の音になりますね!
マイナーコードなので、Bの上に音程が短3度+長3度になるように音を積み上げたものが「Bm」になります!
暗い響きがしますね!

三和音(トライアド)の転回形

和音の中の構成されている音が同じで、最低音(ルート)の音が変わることを転回といいます。
例として、Cのコードを見てみましょう。

コードの転回形

それぞれ以下の画像のように「基本形」「第一転回形」「第二転回形」といいます。

転回形の譜例

コードネームでは、C/Eのように分数コードで書く方法、ConEのようにオンコードで書く方法があります。

分数コードとオンコードについてはこちらの記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
分数コード(オンコード)とは?

コード進行について

コードの連なりをコード進行といいます。

このコード進行にはパターンがあり、代表的なコードは様々な曲で使用されています。
下記の記事ではその代表的なコード進行について解説してありますので、ぜひご覧ください!
はじめての作曲STEP5【カノン進行上にメロディをつくってみよう!】 初めてのコード進行:王道進行・小室進行などまとめ

発展編:その他の種類のコードを学ぼう!

上記で紹介した三和音のコードの他にも、コードにはいろいろな種類があります。
それぞれの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください!!

セブンスコード
セブンスコード(四和音)の種類と仕組みを徹底解剖【初心者向け】

サスフォーコード

サス・フォーとは?初めてのコード講座【譜例で解説!】

アドナインス add9(アドナインス)とナインスの意味とは?【初めての音楽理論】

まとめ

お疲れ様でした!

今回のポイントを振り返りましょう!

  • メジャーコードは明るい響き、マイナーコードは切なく暗い響きがする
  • それぞれのコードの響きには特徴がある
  • 音程の関係により、コードの種類がきまる

最初はコードを覚えるのは難しいと感じてしまうかもしれませんが、いろんな曲を弾くうちにどんどん身についていきます。
ぜひ、お好きな曲をコードを読んで弾いてみてくださいね^^

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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